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麻生川静男さんから学ぶ リベラルアーツの学び方

本日は、「社会人のためのリベラルアーツ」を始めとするリベラルアーツ関連の著者である麻生川静男さんの勉強会に参加したので、その感想とリベラルアーツの学び方についてお伝えしたいと思います。

麻生川静男さんは、リベラルアーツに関する公演を数多く開催し、最近はビジネスブレイクスルー大学でも講義を担当しているなど、リベラルアーツの第一人者です。

リベラルアーツとはなにか、どういうことを学ぶのか、リベラルアーツを学ぶことで何が得られるのか、などについてお伝えできればと思います。

リベラルアーツとはなにか

リベラルアーツという言葉が最近流行っており、教養の学び方などの書籍が売れています。

ビジネス誌でも特集が組まれたり、出口治明さんの「哲学と宗教」や山口周さんの「武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50」など、書籍でもリベラルアーツに関することを学ぶことは容易にできるようになってきました。

多くの方は、哲学や宗教などとっつきにくいことけどなんだか高尚なことを学ぶこと、というイメージを持っているかもしれませんが、本質は違います。

リベラルアーツというと、教養という言葉を連想する方も多いかと思います。

あの人は教養がある、というと幅広く歴史や文学、宗教、芸術などの知識を多く知っていることを指し、教養を学ぶというと一般の人からするとお高く止まっていて、そのせいで変にネガティブなイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、そもそもリベラルアーツは何で、どういうことを学ぶことなのか?自分が身につけると何がいいのかなどについて、第一人者の一人でもある麻生川静男さんのセミナーと著作から得た私の考えをお伝えできればと思います。

リベラルアーツとは、リベラルという言葉とアーツという言葉に分けられます。

アーツというのはArtから来ているため、芸術をイメージしやすいですがどちらかといと技法・技術を指します。

リベラルというのは、自由という言葉から来ています。

自由と言われると何を指すのかなかなか日本人には馴染みがないかもしれませんが、反対の言葉は奴隷です。

奴隷的ではない、というのがここで言うリベラルです。

奴隷というのはご主人様の命令に従うだけで自分のやりたいことをすることは許されません。

奴隷でいる状態から抜け出し、自由でいられる技法というのがリベラルアーツです。

何に対して自由でいられるのかというと、リベラルアーツでは考えることや発想法に対して自由でいることを指します。

自分の意志で物事を考え意見を持ち発信をすることが奴隷的でない=リベラル、ということです。

例えば、自分が何者かに洗脳されてしまっている状態になると自分で考えることができず、洗脳しようとする人の言いなりになってしまいます。

この状態はリベラルとは真逆です。

親や勤めている会社、企業、国家、マスコミ、政治家、、、なども洗脳者になりえます。

どういう人や団体であれ、自分の考えを持たずにその人の言うことを盲目的に信じてしまう状態が奴隷的であり、リベラルアーツはその状態から脱して、自分の意見を自分で持てるようになりましょう、そのために頭の使い方を鍛えましょう!ということです。

過去の事実を正しく知ることは大事なので、歴史や文学、芸術、宗教、哲学、科学などを勉強することはリベラルアーツの力を鍛えるためには意味があります。

知識がないところで発想をすることはできないので知識は重要です。

そうでないと車輪の再発明のようなことがざらにおこるからです。

ただし、知識はあくまで自由に何かを発想できるようになるための手段です。

知ることによって自分が自由に発想をし、自分の意見をもって主体的に行動できるために必要な技法がリベラルアーツだと考えています。

リベラルアーツはリーダーシップにつながる

リベラルアーツはなんのためにあるのかというと、どんな制約も受けずに自分で考えられるようになることです。

制約というのは、知識不足などの制約もそうですし、誰かがこう言っているからということを盲目的に受け入れてしまうことも当てはまります。

そのため、リベラルアーツを身に着けようとすると、必然的に自分の頭で考えることにつながります。

どんなことでも自分の頭で考えて自分の意見を持ち、意見を人に表現して伝えていくことがリベラルアーツの基本になります。

リベラルアーツは、古代ギリシャ時代からある考え方ですが、中世以降にヨーロッパの大学を中心に作られた「人が持つ必要がある技芸(実践的な知識・学問)の基本」と見なされた自由七科のことを指し、三学が文法・修辞学・弁証法(論理学)、四科が算術・幾何・天文・音楽です。

これらを包括していく概念として哲学もありますが、教養と言われるような4科のほかに、文法や弁証法が含まれるのは、人に伝えていくことも重要だからです。

つまり、自分で物事を考え意見を決め、それを人に伝えていくための技法を身につけるということになります。

これは、リーダーシップをもてる人材になるための基本的な要件に繋がります。

もちろん、優れたリーダーになるにはこれだけでは不足していることも多いのですが、リベラルアーツを学ぶことがリーダーシップにつながると理解していただければ何よりです。

 

リベラルアーツはどうやって学ぶのか

どうすれば、リベラルアーツを学べるのかというと、どんな意見や事実に対しても好奇心と健全な懐疑心をもつことです。

健全な懐疑心というのは、一つの事象に対して本当にそうか?ということを一度は疑ってみたり、別の解釈ができないのか?ということを考えてみることです。

どんなことでもなぜそうなるのか?を考えてみてることです。

例えば、本の中に答えがありますが、日本はヨーロッパ諸国がアジアの国々を植民地化していったのになぜ日本は植民地にならなかったのか?を調べてみると、科学技術に対する国ごとの考え方の違いがわかったりします。

もっと身近な例で空が青いのはなぜか?夕日はなぜ赤いのか?など何でもいいのですが、当たり前と思っていることに対してそれがなぜなのか?を調べてみてそこから興味を持ったことを広げていくことで、自分の発想を自由に広げられるヒントを得られると思います。

それでも、懐疑心が出てこないという人は、自分の専門分野を小学生に説明してみる、といいと思います。

小学生が身近にいない場合は素人でいいです。

以前、濱口さんとちきりんさんの対談の感想でも書いたように説明の訓練にもなるのですが、結構素朴な疑問をぶつけられます。

そうするとうまく答えられないだけでなく、自分が意外とわかったつもりになっているだけで本質を理解していないことに気づけます。

この感覚を疑問形にして言葉にすると健全な懐疑心に近い感覚を得られると思います。

こうやって自分の中に起こる「なぜ?」を大事にしながら学びを広げていくことがリベラルアーツそのものです

 

おすすめはなにか

リベラルアーツは、中世以降のヨーロッパの大学などではでは三学が文法・修辞学・弁証法(論理学)、四科が算術・幾何・天文・音楽と定義されていますが、何もこの内容をそのまま学ぶ必要はありません。

リベラルアーツを学ぶ順番や手段は特にないと思っています。

自分の興味があるものをどんどん調べていくやり方が良いと思います。

いくら哲学がおすすめです。とかいってもそれに興味がなければつまらないですし苦痛でしかないからです。

人から勧められるジャンルでもいいのですが、自分の興味を持てるものを調べてみるところからどんどん広げていくことが良いと思います。

それでもおすすめは?と言われると麻生川先生の著作から始めるのが良いです。

また、セミナーで麻生川先生がおっしゃっていたのは以下の4つです。

ポイント

    • 歴史や人物伝
    • ギリシャ語やラテン語
    • プログラミング
    • 体験(とくに異文化の人と交流する)

歴史や人物伝は、やはり外せないと思います。

過去の事実から学べることは多いですし、過去の積み重ねの結果今があるのでいろいろな歴史を知ることは勉強になります。

すべての歴史を広く知るのは大変なので好きな時代や国の歴史を学ぶことから始めるのが良いと思います。

学ぶ際、当時の事実やその人がなぜそう考えたのかを考えることが重要です。

人物伝は史実とは異なる作り話も含まれるのですが、なぜその人物に対してそういうエピソードが残ったのか?という背景にまで思いを巡らせてみると面白いと思います。

ギリシャ語やラテン語は、英語などの単語の語源となっているものが多く、語学を学ぶ上で単語を効率的に知ることができるためにおすすめだそうです。私も一切やっていないのでわからないのですが、例えば、ラテン語を学ぶメリットは以下のようなものがありそうです。

もう使われないラテン語、なぜヨーロッパの小中高生は学ぶのか

プログラミングは、自分ができるようになると人がやる必要のない作業や繰り返す作業が自動化されるため便利です。

プログラミングを自分で書くこと自体も学びになりますが、プログラムによって何が自動化でき、どういうことが苦手なのか、などを知るだけでも自分の仕事の何が価値になるのか、がイメージしやすくなると思います。

AIで仕事が減る、みたいなことが盛んに言われるようになっていますが、AIに関係なくプログラミングで自動化される仕事はなくなるし価値が目減りします。

とくにオフィスワーカーの方は、プログラミングを学ぶことはとても有益です。

異文化との体験は、今はコロナで難しいところもありますが、本を読んだりネットで調べるだけが学びではないというのは、すぐに理解できると思います。

書籍からも多くのことが学べますが、やはり人を作るのはその人が過去にどういう体験をしたのか、によるので、時間を作ってでも、自分とは異なるバックグラウンドの方と接する機会を積極的に設けたほうがいいですね。

 

リベラルアーツは生き方そのもの

私もリベラルアーツについてはまだまだ初心者です。

ただ、興味を持ったことを学び、知ることで自分の発想を広げることができました。

今までは本といえばビジネス書くらいしか読まなかったのですが、麻生川先生の著作だけでなく、 歴史や科学、社会学など幅を広げることで間接的に仕事に良い影響を与えてくれる知識と出会えることができました。

また、学ぶこと自体に楽しみを得られ、この年になっても更にいろいろなことを知ろうという意欲を持てるのは、リベラルアーツがきっかけです。

自分の人生をどう生きるかは自分が決めることですが、そのために知識はたくさんあったほうがいいですし、頭も柔軟でいて自分らしい判断をできるに越したことはないです。

リベラルアーツがその一助になることは間違いないですし、この文章をきっかけに多くの人が知ることや考えることに興味を持って学びをするきっかけになれば何よりです。

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