皆さんこんにちは。IGAです。
本日は、人間関係をより良いものにするために、自分自身ができることをお伝えします。
人間関係は、多くの方が悩むと思います。
このブログでもメモ書きやアクティブリスニングの例を具体的に伝えていますが、今回も元の内容は、赤羽雄二さんの出版記念セミナーから引用しています。
本も8/28に発売されますので興味がある方はぜひ手にとって見てください。
こんな方におすすめです
- 身近な人との人間関係をより良くしたい人
- 周囲の人間関係に悩む方
目次
- 周囲の人間関係を良くするための大前提
- 上司に対してどう接するか
- 同僚に対してどう接するか
- 親に対してどう接するか
- 子供に対してどう接するか
- まとめ
周囲の人間関係を良くするための大前提
人間関係の悩みは、以前もブログ等で触れていますが、大前提として相手を変えることは最初から諦めたほうがいいです。
他人はどんなに頑張っても変えることはできません。
そんなことはない、他人は変えられるという方は、自分が変わったきっかけを思い出してみてください。
もちろん、他人の発言や指摘によって行動を変えたことがある方は多いと思います。
ただし、自分が受けたフィードバックやアドバイスのうち、どれだけのアドバイスを受け入れて変わることができたでしょうか。
おそらく自分が納得して正しいと思ったごく一部のアドバイスに対しては受け入れるものの、それ以外の多くの助言や指摘は向け入れられずスルーをしていると思います。
自分ができないことをどうして人に強いることができるでしょうか。
自分が何かをして変えられるのは、未来に向けた自分の行動と現在のものの見方・捉え方だけです。
以前、アクティブリスニングの記事で、アクティブリスニングのように真剣に人の話を聞くことが他人からの信頼を得て人間関係を良好にすることが唯一の方法だ、と書きました。
これはそのとおりで、本日は、その具体例を、上司、部下、親、子供に対してどう適用していくのか、をお伝えします。
上司に対してどう接するか
上司に対してのアクティブリスニングはもちろん有効です。
ただし、使い方を間違えると面倒なことになるので、ある程度のところで切り上げるのが良いです。
上司に対してアクティブリスニングを徹底すると、いくつかデメリットがあります
- 調子に乗っていつまでも話し始める
- 部下(あなた)が自分のことを慕っていると勘違いしてしまう
とくに2つ目は、あなたの上司がとても尊敬できる方であれば構わないのです。
しかし、そうでない場合は、誤解を生んでしまって面倒なことになります。
上司は、どうやって頑張っても部下の働きかけで変えることはできません。
上司に対しての不満をどう扱えばいいか
上司に対しての不満がある場合、パワハラをするなど上司部下の関係以前の問題がある場合は、人事や上司の上司に相談をしましょう。
そういう上司は自分を不幸にしますので、全力で避けるのが正解です。
異動や場合によっては転職も辞さないつもりで行動をしないと大変なことになります。
パワハラなどのクリティカルな問題を抱えているわけではないが、上司の力量不足で困っている場合、部下側からできることは、いくつかあります。
まず、上司の置かれている状況が部下からは見えていないことが多いです。
意思決定に関する情報は上司の方が多く持っているため、部下が知らないことも上司が抱えていることもあります。
そのため、解決策としては、上司の立場で仕事を俯瞰してみて考える習慣をつけるのが良いです。
あなたが抱える問題について、上司の立場でメモ書きをすることをおすすめします。
部下に対してどう接するか
部下に対しては、全力でアクティブリスニングをすることが肝要です。
上司と違って部下のパフォーマンスや育成は、上司の責任でやるべきことです。
上司・部下という関係性になってしまうと、どうしても部下は上司の顔色をうかがいながら発言をすることになり、なかなか本音を伝えることはないので、真剣に話を聞く環境を意図的に作らない限り良好な人間関係を構築することはできません。
とはいえ、アクティブリスニングをする上で悩むこともあると思うのでその対処方法をお伝えします。
部下の話が長い
特に問題解決能力が低い部下は、要領を得ないまま延々と話を続けることが多いです。
話を聞きながら目の前でメモ書きをして内容を整理し、見せてあげるのがよいです。
そうすることによって、徐々に相談の内容を整理するようになります。
自分がメモ書きを習慣化しているのであれば、そのやり方を教えてあげることで、部下の問題解決能力も改善されていきます。
部下の報告が要領を得ない
これは、上司側に問題がある場合が多いです。
どういう報告をどのタイミングですればよいのかを事前に指示ができない場合、部下も混乱してしまいます。
部下なりに考えて自分で報告をしようとしているのですから、それを責めるのではなく、報告をしてほしいことや作って欲しいアウトプットを事前に具体的に指示をすることが重要です。
部下の育成に迷ったら、こちらの本がおすすめです。
親に対してどう接するか
親に対しては、アクティブリスニングをすることも重要ですが、関係性に悩むのであれば、毒親の傾向がないかを疑ったほうが良いです。
親が子供を自分の思い通りにしたい、いつまでも子離れできないなど親側の問題は大きい場合が多いです。
過干渉、ネグレクト、暴力などもあります。
もちろん、深刻度合いや程度の差はそれぞれなので一概には言えません。
自分を育ててくれた親が毒なのか??ということを認めるのは勇気がいることですし、そこまで深刻ではないケースもあります。
とはいえ、日本人の1/4以上が離婚をする、夫婦共働きの家庭が増えていて両親ともに家庭を省みる時間が減っている、核家族化で家庭の中が外部から見えにくくなっている、などの問題で親子に関する問題は年々深刻化をしています。
愛着障害の著者の岡田尊司さんによると日本人の1/3以上の方が愛着障害を抱えています。
愛着障害は、幼少期の両親との関係が大きく影響します。
そのため、自分が問題ない場合でも、正しい知識を知っておくことは、両親に限らず周囲の人間関係を良好にするためにも必要なことです。
自分が問題なくても相手が愛着障害の影響を受けている場合、自分が愛着障害、毒親の理解を正しくしておくことは意味があると思います。
親との関係からそれましたが、親も変えることはできません。
そのため、毒親、愛着障害の知識を正しく持って、冷静に自分と親との関係を整理することが需要です。
子供に対してどう接するか
前提として、子供も独自の人格を持った独立した人間です。
親の所有物でもなければ、言うことを自由に聞かせられる召使いでもペットでもありません。
その前提で接することが必要です。
きつく叱ったり命令をしても、言うことは聞きませんし、強く命令ばかりしているとその事自体がトラウマになってしまい、子供の成長を阻害してしまいます。
犯罪になるような行為や命の危険にさらされる行為に対しては、その場で止めたり厳しく注意するのは必要ですが、それ以外のことについては命令をしても子供は言うことを聞きません。
これも、自分が子供の頃を思い出せば多くの方が理解できることだと思います。
ゲームのやりすぎはだめ、とか、勉強しなさい、というようなことは言っても聞かないと思ったほうがいいし、逆効果になります。
思い通りにならないことを前提に、アクティブリスニングを丁寧にして子供の話をしっかり聞いて信頼関係を築くことが肝要です。
子供に対しての実践例もこちらに掲載されているので参考にしてください。
仕事の生産性があがり、子どもとの関係も良好に。「アクティブリスニング」3週間実践のメッセージをご紹介
※ブレークスルーパートナーズ blogより
実際にアクティブリスニングのやり方を習ったかたが自分の家庭で実践した好例になります。
まとめ
基本は、他人をコントロールすることはできないという前提で、どういう関係性であっても、独立した個々の人間に対して接しているという心構えを持って真摯に向き合うことが重要です。
アクティブリスニングは、そのための手法の一つですが、効果はとてもあるものなので是非実践をしてみてください。